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和歌山フルーツ日和

酸っぱいもも、だから「すもも」

2021/07/01 11:14 朝ごはん お菓子 パン くらし

 「すもも」は、酸っぱいももだから「すもも」と名付けられたという説が有力です。

 さわやかな酸味と香気が特徴で、夏の旬の果実として格別の味わいがあります。

 すももは、東洋原産の「日本すもも」とヨーロッパ原産の「西洋すもも」に大別され、「日本すもも」は、明治期にアメリカに渡り、アメリカの品種と交配されて、大正時代に再び日本に「プラム」として逆輸入されました。「サンタローザ」、「ビューティー」、「ローズプラム」などが里帰りしたすももです。

 和歌山県では、お年寄りに「ハタンキョウ(巴旦杏)」の呼び名で親しまれていますが、一般には、「すもも」や「プラム」と呼ばれ、主に生食用として用いられています。

「すもも」の主な産地としては山梨県で、その他、長野県、山形県、和歌山県、青森県などがあります。

 一方の「西洋すもも」は、プルーンと呼ばれていて、多くは、乾果として利用されています。国内の主な産地は、長野県、北海道、青森県です。



・和歌山県内の産地 :かつらぎ町、紀の川市、田辺市、有田川町

旬カレンダー

和歌山県産すももの旬の時期は6月中旬から8月です。

●大石早生 (収穫時期 6月中旬から下旬)
・果重 50g~70g程
・果頂部がすこし尖ったような形の綺麗な桃の形をしています。
・酸味と甘味が調和の取れた味で、梅雨時期には丁度良いさっぱりとした味わいです。
・皮は熟すと赤くなります。











(大石早生)


●シンジョウ (収穫時期 6月下旬)

・果重90~110gでやや大きい
・果形は丸く縫合線のくぼみは浅い。
・果肉は黄色く、繊維感が少なく、ち密で糖度は13~15度と高く、酸味は少なめです。また、香りが強いのも特徴です。
・和歌山県のオリジナル品種。田辺市新庄(しんじょう)で発見されたためこの名がつけられました。(2002年品種登録)










(シンジョウ)


●サンタ・ローザ (収穫時期 6月下旬から7月上中旬)

・100gほどでやや大きい
・果皮は熟すと鮮やかな紅色になります
・中の果肉は黄色く、やや酸味が強い傾向ですが、甘味も十分にあり、フルーティーな香りが特徴です。
・大石早生、ソルダム、太陽に次いで4番目に多く生産されている品種です。










(サンタ・ローザ)


●ソルダム (収穫時期 7月上~下旬)

・100g前後
・果皮の色は緑色の部分が多い状態で出回っていることが多い。表皮の色は緑でも、中の果肉は赤いのが特徴で、完熟すると濃い鮮紅色になります。










(ソルダム)

おいしい「すもも」の見分け方

●縦に入っている切れ込みに対して綺麗に左右対称の物で、色は全体にむらが無く傷やあたって茶色みを帯びた部分が無い物を選びます。

●表面に白く粉を吹いたように見えるのはブルームと呼ばれるものです。果実から自然に分泌されている天然物質で、無害なうえ、鮮度が良いものほどちゃんと付いているので、鮮度の目安にもなります。

●手に持って見て、ずっしりと重みを感じ、手に張りを感じるものを選びます。

柔らかそうなものは避けましょう。

●香りもチェックして、熟すにつれ、すももの甘い香りが立ってきます。


保存方法

●すももは乾燥しない様に、新聞紙などにくるんでから袋に入れ冷蔵庫に入れておきます。なるべく早く食べるようにしてください。

●まだ青く、未熟なものは室温で追熟させます。しっかりと赤みを帯びてきたら食べ頃です。


おいしく召し上がっていただくには 

●皮には酸味があります。
すももは皮の部分に酸味があり、それがアクセントになります。
皮にはポリフェノールなどの栄養も沢山含まれているので、なるべく一緒に食べるようにしましょう。
表面のブルームは食べる直前に水で洗い落とします。食べても害はありません。

●コンポートやジャムにすると、とても綺麗な紅いジャムが出来ます。タルトやケーキのトッピングの他、ヨーグルトにも合います。シャーベットやムース、スムージーなどもいかがでしょうか。

●カット方法
16等分になるように縦方向に360度ぐるっと切れ込みを入れ、ヘタ側から親指で種に沿ってねじりとります。










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