お正月もすぎ、胃腸がつかれていませんか?
1月7日は1年のうちの初めの節句で、七草がゆを食べる習慣がありますよね。七草がゆもいいですが、和歌山県では年中おかゆが食べられています。白いおかゆではなく、お米を番茶やほうじ茶で炊いた茶がゆ、通称「おかいさん」です!お茶の風味がとっても香ばしい、優しくておいしい、どこか懐かしいおかいさん。
茶がゆが和歌山で食べられることになったいわれや作り方、一緒に食べるのにぴったりなお供をご紹介します。
どうして和歌山で茶がゆ?
和歌山県は「木の国」と呼ばれるほど山が多く、お米がとても貴重だったため、少ないお米でも満腹になるようにと生み出されたと言われています。先人の知恵のなすところですね。かつては、お茶の木が家庭でも栽培されていて、茶がゆ文化が広がるのを支えてきました。今も、みかんの木の垣根や庭木のすみっこにお茶の木が生えている家もあるんです。
また、おかいさんをおいしく食べるための付け合わせも工夫されています。詳しくは後ほど紹介します!
(参照:農林水産省HP「うちの郷土料理」)
おかいさんの作り方☆
茶粥の作り方を紹介します♪(↓食品流通課のレシピページへ)
材料のお茶には、山間部では自家栽培したお茶の葉を使うため「番茶」が、平野部では商品流通が多かったため「ほうじ茶」が使われたのではないかと考えられています。使うお茶はお好みで選んでくださいね。
お好みで最後にカットしたさつまいもや炒ったそら豆を入れて炊いたり、お茶の代わりにハブ茶を使うレシピもありますよ♪
おかいさんを手軽に作るには?
和歌山県のスーパーでは茶がゆ用のティーバッグが販売されています!これを使うと「茶袋(ちゃんぶくろ)※」も不要で簡単にできちゃいます。
お米から炊くのが手間な時には炊いたお米をお茶に入れて炊く方法もあります。
※「ちゃんぶくろ」とは?
お茶を煮出す時に、茶葉を入れる用の麻でできた小袋。洗って繰り返し使えます!
おかいさんのおいしいお供♪
おかいさんにはお供が必須!はじめはそのまま、途中から味変したいなと思ったら、和歌山の特産品を試してみてください♪
1)紀州金山寺味噌(きんざんじみそ)
鎌倉時代に中国の径山寺(きんざんじ)で修行した僧が紀州に持ち帰ったと伝えられています。紀州金山寺味噌は地理的表示(GI)保護制度に登録されています。
米、大豆、裸麦に麹を附け、それに白瓜または真桑瓜・茄子・生姜・紫蘇など、様々な野菜を漬け込んだ「なめ味噌」です。
ごろっと入った野菜がおかいさんのお供にピッタリ!!
2)こんこ(香の物)
いわゆるたくあんのこと。漬物の総称「香の物(こうこ)」が訛り、「こんこ」という愛称で親しまれています。水分が多く、甘みがある和歌山大根を使ったお漬物です。
みずみずしい歯ごたえと程よい甘さがおかいさんに彩りを加えます♪
3)紀州南高梅の梅干
梅は和歌山県が収穫量No.1!完熟して自然に落ちる実を使って作った梅干しは皮が柔らかく、ほろっと口の中でとろけます。
塩分20%の白干梅はもちろん、食べやすいはちみつ梅などの調味梅もおかいさんのアクセントとしてぴったりです!
和歌山の茶がゆ、おかいさんを楽しんでみませんか?一度食べると白いおかゆでは物足りなくなりますよ!!