和歌山県といえば、紀州南高梅がとても有名ですよね。和歌山県で収穫される梅の約9割が南高梅です。南高梅は梅干し、梅シロップ、梅酒などを作るのに向いている万能な品種。
和歌山県では南高梅以外にも、いろいろな品種が栽培されています。そんな品種をおすすめの加工方法とともにご紹介します♪
(1)小梅
5月から収穫可能。梅干しや梅シロップ、梅酒にも。梅シロップや梅酒にすると他の品種と比べて、特有の種っぽい風味を感じる。
(左:甲州最小、右:織姫)
*パープルクイーン
果皮が鮮やかな紅紫色の小梅で、アントシアニンが一般的な梅より多く含まれている。日本で唯一、紀南農業協同組合だけが出荷しており、生産量も少ない希少な小梅。梅ジュースや梅酒に利用すると、ロゼワインのような鮮やかな紅紫色に仕上がる。
(2)古城(ごじろ)
古城梅は、大正時代に和歌山県田辺市長野で発見・育成された品種。鮮やかな緑色が特徴で、「青いダイヤ」とも呼ばれる。梅酒、梅ジュースにすると透明感のあるさっぱりした仕上がりになる。
3)南高
和歌山県ではおなじみの品種。日に当たった部分が赤色になるのが特徴。完熟するととてもフルーティーな香りが漂う。果皮が薄く、果肉が柔らかいため、梅干しに向く。産地では完熟落下したものをネットで収穫することで、品質の高い梅干しができる。梅シロップや梅酒にも向く。
*紅南高
日の光が当たることで果皮の3分の1以上に紅がさした南高梅のこと。希少で高値で取引される。梅シロップにすると、ほんのりピンク色に。
(4)露茜(つゆあかね)
梅とスモモがかけ合わさった果皮・果肉が赤色に着色する品種。エチレンで追熟処理するとアントシアニン含量が増加し、きれいな赤色が特徴の加工品ができる。他の梅と比べてクエン酸量が少なめなので、梅の酸っぱさが苦手な人でも飲みやすい。梅シロップや梅ジャムを作るのにおすすめ。梅干しには向かない。
(5)翠香(すいこう)
洋ナシのようなフルーティーな香りが特徴の品種。地元農家が作った梅シロップも新発売!
https://www.wakayama-kg.jp/news/2021/06/post-190.html
おすすめ梅レシピ
青梅を使ったレシピです。砂糖の種類をきび砂糖やてんさい糖にするとまろやかに、黒糖にするとビターな味が楽しめます。中が見えやすい容器で金平糖を使って作ると見た目もかわいいですよ!
*おすすめ品種:小梅、古城、南高、露茜、翠香
完熟梅を使ったレシピです。梅干し用の瓶がなくてもストックバックを使って簡単に梅干しを作れます!上がってきた梅のエキスたっぷりの梅酢もお料理に使ってみてください。
*おすすめ品種:小梅、南高
梅に関するトピックス
「梅ポリフェノールが新型コロナウイルスに対して阻害効果を持つことが明らかに」
大阪医科薬科大学(所在:大阪府高槻市、学長:佐野浩一)医学部 微生物学教室の中野隆史教授と鈴木陽一講師らの研究グループは、紀州田辺うめ振興協議会(田辺市・JA紀南)との受託研究において、梅ポリフェノールが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して阻害効果を持つことを明らかにしました。
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