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和歌山フルーツ日和

和歌山梅酒を存分に楽しむ。

2022/06/10 09:00 晩ごはん お酒・おつまみ イベント 趣味 くらし 健康

 みなさん、梅酒は好きですか?6月11日は梅酒の日です♪

ひとえに梅酒といっても、お酒の種類、梅の品種、梅の熟度(青梅、完熟梅)などなど、原料や製法により、様々なバリエーションがあります。梅酒って甘いんじゃないの?と思われる方。実は辛口、淡麗ですっきりとした梅酒もあるのです。もちろん、甘くて飲みやすい梅酒も。

今回はそんな豊富な味わいの梅酒の楽しみ方を紹介します!

(1)本格梅酒とは

 梅、糖類及び酒類のみを原料とし、酸味料、着色料、香料を使用していない梅酒です。梅のほんまもんの味、香りを楽しんでいただけます。梅には、疲労回復に有効なクエン酸や抗酸化作用のあるポリフェノール、血圧の上昇を抑えるカリウムなどの成分が含まれています。県の研究で、「本格梅酒」は酸味料等を添加した梅酒に比べて、ポリフェノールやカリウムが多い傾向であることがわかりました。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071700/d00210563.html


(2)梅酒マッピング図と楽しみ方ポイント

 県内の酒造メーカー、梅干しメーカー、梅農家が作る46種類の本格梅酒を対象に、梅酒の特徴である「甘さ」「香り」「酸味」をもとに、梅酒ソムリエ金谷優が監修し、「甘口と辛口」、「芳醇と淡麗」で分類した梅酒マッピング図を作成しています。こちらを参考にお好みの梅酒を探してみてください♪

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071700/d00201192_d/fil/mapping.pdf


①マッピング図の見方と味の傾向

・甘口と辛口

 青梅で付けた梅酒は辛口、完熟梅で漬けた梅酒は甘口になる傾向。


・芳醇と淡麗

 基本的にアルコール分と酸、糖分のバランスで分類される。芳醇はしっかりとコクがあり、淡麗はすっきりとした口あたりが特徴。


②ベースのお酒で味わいがこんなに違う!

・醸造アルコール:果実酒を作るのに一般的に使われるお酒(ホワイトリカー等)。スタンダードな味のため、素材の味を感じやすい。

・本格焼酎:焼酎の原料である芋、麦、米などの香りや味わいが反映される。

・泡盛:沖縄の伝統的なお酒。寝かせた古酒は独特の風味がある。

・ブランデー:ワインを蒸留し、樽で貯蔵したお酒。果実由来のため梅酒作りに合う。

・日本酒:米を原料とし、麹と酵母で作る日本の伝統的なお酒。フルーティーな梅酒ができる。


③原料の梅の品種や熟度と梅酒の特徴

●梅の品種

・「南高」:芳醇な香りとフルーティーさが特徴で梅干しにもよく使われる品種。和歌山で収穫される梅の約9割が南高。

・「露茜」:果肉まで真っ赤になる品種。酸味が少なめで独特な香りが特徴。


●梅の熟度

 自家製梅酒で一般的に使われるのは完熟前の青梅です。青梅を置いておくことで追熟も可能ですが、産地では自然落下するまで完熟させた梅を使った梅酒もあり、とてもフルーティーな香りや味わいを楽しむことができます。


*他にこんな梅酒も!

・にごり梅酒:にごり成分として梅のピューレが入っている。フルーティーな香りが特徴。


④アルコール度数

 マッピング図にはアルコール度数も記載してあります。あまりきついお酒が苦手な人も、がっつりとアルコールを楽しみたい方も、お好きな度数を選んでいただけます。


*参考:日本酒マッピング図

 和歌山の地酒のマッピング図もあります。お酒が好きな方はこちらもぜひご覧ください。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/071700/d00203764_d/fil/mappinnguzu.pdf


(3)自分の好みに合う梅酒をセレクト♪

 梅酒マッピング図を頼りにどんな梅酒がお好みか、探してみましょう。例えば、


〇すっきりとしたお酒が好きな人は…

 青梅を漬けたもの、砂糖は少なめ、長期熟成※1、梅酒ヌーヴォー※2

※1:通常の梅酒は約1年間漬け込んで完成するが、3年、5年と熟成することでより濃厚な味わいになる
※2:熟成期間が短いため、若々しくフレッシュで爽やかな味わいと完熟梅のフルーティーな香りを楽しめる、出来立ての新酒


●甘めのお酒はが好きな人は…

 完熟梅を漬けたもの、砂糖は普通~多め


が飲みやすいという声も!

とはいえ、好みは千差万別なので、お好みの梅酒を見つけてみてください。


(4)自分なりに味を評価!?自分だけの梅酒ノートを作ろう!

 日本酒は飲み比べをして利き酒をしますよね。梅酒はお酒の中でもリキュールという分類にあたり、リキュールとは「酒類、糖類などを原料とし、エキス分が2%以上のもの」と定義が広く、懐が広いのが特徴。いろいろな種類があるため、楽しみ方も様々です。そんな梅酒を飲み比べ、自分なりに評価点をつけて、お好みの梅酒を探してみませんか?その評価ポイント例をご紹介します。


~まず飲む前に~

①見た目:色の濃さがどれくらいか、にごりはあるか

②香り:どんな香りがするか。梅のフルーティーな香りや青めのすっきりとした香り、ベースのお酒の香りなど


~ラベルをチェック~

③アルコール度数

④ベースのお酒

⑤使用されている梅の品種


~口にいれてから~

①甘み:砂糖の甘み、お酒の甘み

②酸味:梅の酸っぱさ

③香り(含み香):梅やお酒の立ち上る香り

④とろみ:口の中で感じるなめらかさ


※ここからは上級者編

⑤戻り香:飲んだ後に口の中に戻ってくる香り

⑥厚み:味が複雑に重なっている程度


~最後に~

○総合評価:自分のお好み度合をつけておくことで、好きな傾向が見つかるかも!?

 好きな梅酒の傾向がわかったら、梅酒マッピング図と照らし合わせて周りの梅酒も試してみてはいかがでしょうか?


<コラム>プロはこんなところも意識!?

 ワインでは種類によってグラスを変えて楽しみますよね。使用するグラスによって香りの立ち方が違うそうです!そのため、利き梅酒をする場合にはグラスの形をそろえると評価にばらつきが少ないです。日本酒はおちょこ、梅酒は焼酎グラスで楽しむイメージが強いですが、梅酒の香りを存分に楽しもうと思ったら、丸みを帯びて少し長めの形状である「ポートワイン用グラス」がおすすめです♪容器の違いで風味の違いを楽しむのも面白いですよ。


次回は梅酒とのペアリング、梅酒を使った季節のカクテルをご紹介します!お楽しみに!!


●和歌山県ふるさと広報大使「中島 由貴」さんも「GI和歌山梅酒」の魅力を発

信中!!

 https://oishii-wakayama.com/feature/tourism-ambassador/

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